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管理人の戯言 第3回 「IPAの種類について」 | ||
2019年6月9日 | ||
一口にIPAといっても意外と多くのスタイルが存在します。 【アルコール度数】 そもそも本来の「IPA」は、アルコール度数が5%から7%台の、いわゆる「シングルIPA」を指すことが多いです。 それ以上アルコール度数が高いものは「ダブルIPA」、「インペリアルIPA」と呼ばれています。 なぜダブルIPAと言われるかというと、Imperial の "I" と India の "I" が2つ続く事から、Iが二つという事でそうと呼ばれるるようになりました。 そしてこのダブルIPAが8%から10%台であるのに対し、さらに強いアルコール度数のものがあり、それは、10%を超えて12%、さらにそれを超えるものまで存在します。このようなものを、「ダブルの更に上」という意味で 「トリプルIPA」 と呼んでいます。 逆に通常のIPAよりも度数の低いものを 「セッションIPA」と呼んでいます。 5%を下回るものが多く、4〜4.5%位が通常です。 【地域】 地域別に特色を持ったIPAが、それぞれの名前で呼ばれています。 IPA発祥の地であるイギリスの「イングリッシュスタイルIPA」を始め、ベルギーのベルジャン酵母を使った「ベルジャンIPA」、などが存在します。 またアメリカには多様なスタイルが存在します。例えば西海岸の「ウェストコーストIPA」、北西部の「ノースウエストIPA」、などがそれにあたります。 【製造過程・添加物】 そしてさらに、「ニューイングランドIPA」や「ヘイジーIPA」といった最近流行の無濾過で、風味豊かなIPAも存在します。 これらはIBUが比較的低く、ジューシーで飲みやすいのが特徴です。 そして最近では、ラクトースを投入した「ミルクシェイクIPA」や、アミログルコシダーゼ酵素によって残留糖分を分解して、すっきり感を提供する 「ブリュットIPA」 も出回るようになってきています。 更に、通常のIPAやダブルIPAを、ウィスキー樽やラム酒樽に入れて、熟成させる 「バレルエイジドIPA」というものもあります。 【混合型】 そして、これらが複雑に絡み合って、いろいろなスタイルの複雑なIPAが生まれています。例えば「ウェストコーストスタイルダブルIPA」とか、「ニューイングランド・ダブルIPA」、などがそれにあたります。 このようにIPAは、とても多くの種類を生み出している、「ビールの主流派」であると言っても過言ではないスタイルなのです。 |
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